どくだみ愛
個展でどくだみの絵を展示したら、様々な反応があった。「なんで、どくだみなんか描くの!?」というものが一番多かった。
バラをきれいに思って、バラを描くのと同じように、どくだみが美しいと思って描いたので、その反応は意外だった。
「どくだみの花、よく見ると可憐できれいよね。」という人が一人いた。それ以外は、なんでどくだみ!?と言われた。
「日陰にびっしり生えるよね。抜くの大変だよね。」「暗いイメージの花」という意見もちらほら。
今年の初夏、庭の草取りをしているときに、どくだみだけ抜かないで生やしておいた。おとなりさんに、「そんなにたくさんのどくだみ初めて見たわ。抜くの大変でしょ。」と言われた。こちらは愛でていたのだけど。
ある本を読んでいたら、良い俳句をみつけた。
どくだみや 真昼の闇に 白十字 芽舎
良い俳句だ。そう、あの濃い緑色で敷き詰められている中に真っ白な小さな花びらが、きわだつ。
花もそうだが、私は葉っぱのフォルムが好きだ。ハートの形に、すこし勢いのついた曲線。
次の個展もどくだみの絵を展示しようと思っている。